【マネジメント】管理者に必要な能力とは!?

1.マネジメント能力とは具体的にどんなスキル?

マネジメントとは、「組織において目標を設定し、その目標を達成するために組織の資源を管理していく」のことを指します。

部下を持つ立場になると、仕事や組織全体を管理するマネジメント能力が必要になります。マネジメント能力には、物事を分析する力をはじめて、コミュニケーション力問題解決能力などさまざまなスキルが求められます。

そこで具体的なマネジメント能力とはどういうものがあるのかご紹介していきます。

1-1.問題発見・解決力

仕事を進めたり、部下を指導したりする上で重要なことは、問題を発見することやその解決力です。このようなさまざまな場面で必要な能力の1つが「ロジカルシンキング」

ロジカルシンキングとは、論理的な思考という意味です。感情的にではなく論理的な視点で物事を考え、さらには伝える能力のことをさします。

例えば、現状において課題が何であるのかを仮定します。このとき、複数の理由を見つけて考え、結論を導き出します。

次に、頭の中を整理するために、紙などに導き出した結論や理由を書き出します。具体的に書き出しながら、なぜそういう考えに至ったのかを、さらに掘り下げてみましょう。実際に行動におこすことで、より論理的な考えが浮き彫りになることが多いです。

そして、最後に自分が導き出した結論に根拠をつけて、相手に伝えることが大切です。説得力を意識した話し方を経験することで問題を解決できる能力が高まります。

1-2.プロジェクトマネジメント力

プロジェクトとは、例えば新商品の開発などのために期間を設けて、チームで活動する業務のことを指します。期間が設定されていることから、上手く業務をコントロールしていかなければプロジェクトが失敗に至ることもあります。

プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトをどのように進めて行くかという計画を立て、その目的を達成することができるようにコントロールしていくことを言います。プロジェクトのチームリーダーは、上司が担うことも多いため、重点ポジションを担当するにはプロジェクトマネジメント力を身に着けることはとても大切です。

プロジェクトが始まるときには、どのようなゴールにたどり着けば、プロジェクトが成功になるのかという定義を定めること」が重要になります。このように、定めたゴールに向かうには何をしていけば良いのかを逆算して考え、成功に向けてのプロセスを構築することをプロジェクトマネジメント力といいます。

特にマネジメント力を高めるために心がけたいのは、プロジェクト成功までのプロセスを論理的に考える知識力を磨くことです。

また、プロジェクトは複数人のチームで協力し合うことが多いため、リーダーは自らの熱意や経験をメンバーに効果的に伝え、働きやすい環境を整えるというリーダーシップ性も必要になります。

さらに、プロジェクトには予期せぬ迷いもつきものです。その際に、「優先すべきものは何か」「プロジェクトはどこを目指しているのか」というビジョンを明確に伝える能力も必要とされます。

1-3.リーダーシップ・意思決定力

部下を指導する立場の上司が業務やメンバーをまとめることができず、仕事の目標などを決定することができなかったとしたら、部下との意思疎通や取り組んでいる仕事のゴールが曖昧になります。

また、上司が「今後の方針として、このように進めて行く」という意思決定を明確に示すことができないと、部下は不安を感じることがあり、パフォーマンスが低下することもあります。そのためマネジメント能力としては、リーダーシップ」意思決定力」も必要です。

リーダーシップをとるときに重要なことは、「リーダー自身が、部下が働きやすい心地よい雰囲気を作り出すこと」「部下の心を動かすことができるように気を配ること」のふたつです。

リーダー(上司)は、何も発言をせず、その場にいるだけのときでもメンバーに影響を与えています。そのため、リーダーは自分自身が周囲からどのような影響があるのか、他人からどのように感じられているのかということをしっかりと認識することも大事です。

周りにマイナスのイメージを与えてしまうことをできる限り少なくするように、自分自身をコントロールすることも重要になります。

また、日ごろから世界や日本の経済状況など多くの情報にふれたり」「組織の方向性などに対して長期的な視点から考えたりする」ことで、状況に応じた意思決定ができるようにすることも必要です。

1-4.ファシリテーション・プレゼンテーション力

ファシリテーションとは、一方通行的な会議を行うのではなく、参加者全員と相互に意見交換をしながら話し合うことをいいます。なかでも上司は、会議の案内役になることが多いので、参加者がそれぞれ発言できるよう「バランスの良い采配をする能力」「相手に意図が伝わる話し方」を養うことが重要です。

そのためには、ファシリテーションを行う人自身がプレゼンテーション力を身に着けることが必要です。プレゼンテーション力とは、論理的に話す順序を組み立て、相手に分りやすく伝える能力のことをいいます。

注意するポイントととして、自分の話がきちんと相手に伝わっているか、一方的な話になっていないかなどにも気を付けながら、話す速度に注意をす、時には相手の関心がある話題を投げかけたり気を配ります。

さらには、参加者が意見を出しやすい雰囲気を作りながらも、どのような意見でも肯定する姿勢をとることが大切です。また、この場では何について話し合っているのかという目的を見失わずに、話が横道にそれたときは軌道修正したり、参加者に配慮したりする能力も求められます。

1-5.コーチング力(コミュニケーションスキル)

コーチングとは、一方的に指導することや知識を与えることではなく、相手と同等の立場に立ち、相手の持つ能力や可能性などを引き出すことをいいます。

上司は部下の話を否定することなく、心を傾けて聴くようにします。このやりとりを行うことで、部下は自分の気持ちや将来のビジョンに気付くことができます。

また上司は、部下の将来の可能性やポテンシャルを引き出せるような質問ができる、質問力も必要です。適切な質問を重ねることで、部下に「この仕事は自分でもできるかもしれない」「次にこれをやってみたい」といった前向きな欲求や行動力が生まれることにつながります。上司からの命令で、嫌々動き出すのではなく自発的に行うということが重要です。

2.マネジメント能力を高めるための3つの方法

ではマネジメント能力を高めるためには具体的にどうすればいいのでしょうか?マネジメント能力を高める、3つの方法を紹介していきます。

2-1.ペーシングと傾聴

ペーシングと傾聴は、ファシリテーション力とコーチング力を高めるための基本になります。

ペーシングとは、相手の状態や話し方などのペースに合わせることをいいます。
ペーシングで心がけることは、相手の声の大きさ話すスピードです。また、相手の感情の起伏がどうであるかを把握し、それに合わせるようにすることも大切です。

相手の言動にペーシングを重ねることで、自分のことを理解してくれているという安心感や一体感が自然に生まれると言われています。それによって、部下との信頼関係が築かれます。

相手の話を否定せずにじっくりと受け止め、聴くことを傾聴といいます。相手の話に心と体を傾けることで、この人はよく理解してくれようとしているという感情が相手に芽生えます。

プライベートではもちろん、ビジネスの場でも、メンバーの協力を得ずに物事を良好に進めることは困難です。このような「ペーシング」や「傾聴」を身に着けることで、ファシリテーション力やコーチング力を高めることが可能です。

2-2.ディズニーストラテジー

ディズニーストラテジーとは、目標や計画の達成のために「3つの視点」を持つスキルのことです。このスキルは、問題発見や解決、プロジェクトマネジメントに大きな影響力を発揮します。

1つ目の視点は「ドリーマー(夢想家)」、2つ目は「リアリスト(現実家)」、3つ目は「クリティック(批評家)」です。この3つを使いこなすことによって、創造性の発揮、達成のための戦略・方法・手順・計画の具体化、リスクや問題の回避を高いレベルで行えるようになります。

  • ドリーマー:ワクワクするような夢を語り、ゴールの全貌や概略を決めます。より長期的な、より大きな未来を見据え、あらたな手段や選択肢を生みだすために、広い視点で思考し、周囲の人に語ります。
  • リアリスト:「ゴールやビジョンを実現するためには、何が必要か?」という視点で、ゴールを形にするための戦略・方法・手順・計画を具体的にしていきます。
  • クリティック:ゴール達成の可能性を高めるため、建設的な批判を用いて、問題点やリスクを発見し、ゴール達成への精度を高めます。

ディズニーストラテジーを使う場合、自分が「3つの視点のどれを使う傾向が強いか?」を知ることから始めると使いやすくなります。

たとえば、自分が普段、実現したい夢について思考し、語ることが得意なドリーマーが、あえてリアリストやクリティックになりきって、物事を冷静に判断したり、一歩下がった視点から物事の問題点を洗い出すことで、今までの自分にはない考え方や捉え方が見えてきます。

このディズニーストラテジーを鍛えることで、プロジェクトマネジメントのための「目標達成力」「問題発見力」「問題解決力」を高めることにつながります。

2-3.ポジション・チェンジ

ポジション・チェンジとは、ものごとを「効果的な3つのポジション」から捉えていくスキルであり、視点の持ち方のことをいいます。マネジメントにおいて、コミュニケーションを円滑にし、人間関係の悩みを解決する手法でもあり、あなたのリーダーシップ力・ファシリテーション力を高める視点です。

自分の視点である「第1ポジション」と相手の視点である「第2ポジション」、第三者の視点である「第3ポジション」3つのポジションがあります。これらのポジションを意識し、物事をイメージしたり考えたりすることで、自分の視点のみならず、相手の視点や第三者の視点が把握しやすくなります

例えば、何かしらの物事が生じたときに、自分の視点から出て、相手の視点に立ってみることで、想像もしなかった相手の気持ちや感じ方が理解できるようになっていきます。

また、第三者の視点に立って、自分と相手の視点を見つめてみることで、両者の関係性や問題解決へのヒントが見えることもあります。
相手や物事を客観的に見つつ、相手の視点に立つことができるポジション・チェンジは、リーダーシップファシリテーションに必要なスキルであります。

まとめ

責任をもって組織をまとめるためには、自分自身のスキルをよく認識し、部下やメンバーの感情や行動を理解したうえで、論理的な思考を組み立て伝えていくというマネジメント能力が必要です。

マネジメント能力が不足した状態で仕事を担当したり、部下を管理しようとすると、うまくいかないことで自分が悩むだけでなく、部下を悩ませてしまったり、会社やクライアントに迷惑をかけてしまう恐れを招きます。
このマネジメント能力は訓練することで高めていくことができる技術です。今回紹介したスキルが身につくように、日頃から意識して取り組んでいきましょう。