【ゴーストレストラン】コロナ渦により新たな潮流~フランチャイズ化で売上向上~

コロナ禍、実店舗を持たず、インターネットやデリバリーサービスのアプリ上にのみ存在する「ゴーストレストラン(バーチャルレストラン)」が都内で急増中だ。FC化も進んでおり、店舗よりも開業費が安く抑えられるとこに加速する要因がある。しかし、同じ料理人が作っているのに複数の店舗を名乗る店があるなどの問題点も生じている。果たして、ゴーストレストランは外食産業の新たな糸口となるか。具体的な事例をもとに探っていく。

ゴーストレストランとは? 

ゴーストレストランと言えば、特定のメニューに特化したレストランのコンセプトだけを作り、実店舗を持たず、インターネットやデリバリーサービスのアプリ上のみに存在するのが特徴である。

都内では1つのキッチンで25店舗の料理を提供しているキッチンもすでに存在している。
そのため1つのキッチンで丼系やイタリアン等、複数の調理を行い、アプリ上では独立した違う店のように振る舞うことが可能となっている。

本当に専門店なのか!?

ゴーストレストランは1つのキッチンで複数の料理を作ることにより、独立した店を何店舗も出すことが可能である。それにより、利用者の目に触れる機会を増やすことができる。

しかし、専門店の記載には問題があるとの声もある。そのため、キッチンで作っている方の実名を出したり、以前修行していた店舗の名前を出すなどして、信ぴょう性を上げていく必要も出てくると感じる。

ゴーストレストランのフランチャイズ化! 

コロナウイルスにより、増加しているゴーストレストランに「シェアリングブランド」と呼ばれる概念をプラスしたのが、ゴーストレストランのフランチャイズ化である。

1つのブランドを複数でシェアしていく。つまり供給側が、デリバリー用の特定のメニューの材料、調理法、マーケティング法、販売戦略の手段といった一式を既存店舗に卸し、店舗そのものではなく、商品ブランドや料理をシェアする仕組みになっている。

ビジネスモデルとしては、パートナーとなった店舗は、プロバイダーの運営方法に準じ、注文が入れば調理をして配達員に受け渡す。これにより全体の売上の何%かが、パートナーの店舗に入ってくる。例えば、カフェでクレミアのソフトクリームを売るなどといったブランドや商品をシェアする事例はあった。しかし、ゴーストレストランのフランチャイズは看板や器材の導入が不要で、キッチンがあればすぐにでも飲食店の”副業”が可能である。また、ゴーストレストランはそもそもデリバリー中心でUber EATSや出前館といったオンラインに特化しているため、デリバリー可能な料理になってくる。

ゴーストレストランのフランチャイズ事例

「CRISPY CHICKEN n’ TOMATO」

(出典:株式会社E-MATE) 

新大久保を中心に展開する韓国風のフライドチキンを提供するこちらの企業は、韓国チキンの定番「ヤンニョムチキン」や照り焼き味の「ブラックアーリオチキン」といった、10種類のメニューがある。

また好きなメニュー2つを組み合わせることができる「ハーフ&ハーフ」もおすすめとなっている。
チキンの調理には、キッチンにフライヤーさえあれば10分ほどで完了するとあって、加盟店が増加中である。

2020年3月の導入開始以降、カレー店やもつ鍋店、タピオカミルクティー店やバーといったさまざまな業態店舗で導入されており、デリバリーの手数料や梱包材代など、商品の食品原価率を平均17.5%まで抑える戦略で、店頭とデリバリー販売を合わせ月商250万〜300万円の売り上げ実績があるといわれている。

「東京からあげ専門店 あげたて」

(出典:株式会社Globridge)

こちらもから揚げ専門店であるが、自家製のタレに漬け込んだ味わい深い「若鶏の醤油からあげ」や濃厚なタルタルソースをかけた「タルタルチキン南蛮」といった、大人から子供まで誰にでも好まれるから揚げになっている。やはりゴーストレストランだからと言って、差別化はとても重要である。こちらは、スマホからのオーダーのみで、自宅やオフィスで手軽においしい唐揚げが食べられると都内ではとでも話題になっている。

また導入スピードにも強みを持っており、最短3週間で開業が可能となっており、加盟金、月額ロイヤリティ、保証金が0円で気軽に始めることが可能だ。それにより、人気に拍車がかかり、加盟店募集を開始後、約3ヶ月弱で100店舗を超え、2021年4月時点では導入店舗数が700店舗を超えている。

「究極のブロッコリーと鶏むね肉」

(出典:軒先株式会社)

最近話題な「ストイックな低糖質食を誰もが継続して食べられるように」というコンセプトのもと、味・栄養素・価格を究極に追求した食事を提供している。メニューは鶏胸肉とブロッコリーのみとシンプルで、8種類のドレッシングを揃えている。在宅勤務が増え、運動不足に悩まされる中、これはとても、魅力的なラインナップになっている。

調理工程の90%以上をセントラルキッチンで調理し、最後の仕上げのみを加盟店が行なう流れとなっているため、とても簡単に導入することが可能だ。またプロパイダーである『CLOUD FRANCHISE』が仕入れ費用を負担しており、飲食店側の初期費用や手数料は無料となっている。実際に売れた金額の内15%がプロパイダーに支払われる仕組みになっており、気軽にすぐに始めることができる。

ゴーストレストランのフランチャイズ化におけるメリット

ゴーストレストランのフランチャイズ化にはいくつものメリットが存在する。

  • お店の混雑や休日といった空いている時間帯に合わせて、事業を拡大することができる。
  • オンラインデリバリーに知見がなく、導入することができなかった店舗が、独自のノウハウもセットで提供されるため、手軽にオンラインに挑戦することができる。
  • いままでのお店のイメージや看板を変えることなく、導入することができる。
  • 特別な機材やチャネルを確保することなく、始めることができる。
  • コロナウイルスにより客足が遠のいている店舗であれば、顧客の呼び込み、従業員の働く機械、キッチンの稼働率をあげることができる。

コロナウイルスにより、様々な飲食店はダメージを受けている。また最近は両利きの経営ととして、1つの事業を行いながらも違うジャンルで事業を始めることも多くなってきている。そのため、店舗の経営を守るため、ゴーストレストランのフランチャイズ加入は悪くない戦略であろう。

最後に

昨今のコロナウイルスにより、今までの常識ががらりと変わり始めている。様々な業界で今までなかったビジネスモデルも出てきており、このようなゴーストレストランは大きな可能性があり、私たちはこの外食産業を「新しい飲食」を取り入れながら活性化させていきたいと思っている。